敗者のゲーム

読んだ本

投資家の間でも非常に有名な本の一つに、『敗者のゲーム(チャールズ・エリス著)』という書籍があります。

 

「投資哲学のバイブル」的な本になっているようで、私も15年位前に読んだんですが、印象に残っているので紹介します。

この本では、テニスを参考にして、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」を比較しています。

プロのテニスでは勝者の行動(例えば正確で強力なショット)で勝利をつかむ。そして、一流のプレーヤーはめったにミスを犯さない。プロのテニスは勝つために行動することで結果がきまる「勝者のゲーム」である。

逆に、アマチュアのテニスでは、ラリーといったものはほとんど見られず、ネットにかかったり、ラインの外に出たり、ダブルフォルトも多い。得点のほとんどは相手のミスによるものだ。つまり敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」である。

これを市場に置き換えて、優秀なファンドマネージャーが総体をなす市場では、個人の投資家が「市場に勝つ」のは難しく、勝つためには、ミスしない投資をすることが大事だと。

「市場に勝つ」ために最も合理的なアクションは長期投資の明確な目標設定に集中し、その目的を実現するために現実的な投資政策、すなわち「市場平均株価(インデックスファンド)」を買うことだと。

なるほど、機関投資家だけでなく、優秀なAIロボ投資家(!)も参加するような市場においては、素人は生半可に勉強したところで勝ち目は無いのかなと思いました。。

確かに、市場平均そのものが、多くの機関投資家による運用の結果なのであって、それによって形成された平均である株価指数を個別のファンドが超える事は、理論的には不可能ですね。

ただ、やっぱり伸びそうな企業には投資したいですし、仮にみんながみんな市場平均を取った場合は、市場の歪みも出なくなって、株式市場自体が存在する意味も無くなるんじゃないかなとか思いました。

なので、自分的には、インデックスファンドも買おうと思っていますし、個人的に気になる銘柄があれば、そちらにも投資しようかなと思っています。

ちなみにこの本の、

医学において、手を洗うことは、ペニシリンに次いで命を救う方法だった』

というところを読んで、ごく単純なことが物凄く大事なことだと思い、ちょっと目から鱗が落ちました。

あと、著者は、「市場を理解しようとするのではなく、まず自分自身を理解して、どんな人生を歩みたいのかということを考えて下さい。そのうえで、こうした自分の人生、自分自身に合う資産運用とは何かを考えます。そして、それに適した投資を選べば、勝者になれるはずです。」とおっしゃっていて、自分にあった投資法をするべきだなと思いました。

株式投資だけでなく、人生の教訓にもなるようなことが書かれていて、一般の方々でも読んで損はない本だと思います。

 

 

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